函館観光の目玉とも言えるのが、函館山からの景色(特に夜景)です。
函館山山頂に行くには、以下の方法があります。
・バス(登山バス・観光バス)
・タクシー
・車(レンタカーなど)
・徒歩
それぞれメリット・デメリットはありますが、基本的にはロープウェイが主流になっています。
ここでは、函館山に行くのが初めてという人向けに、アクセス方法や、それぞれの手段の注意点などを詳しく紹介します!
函館山へのアクセス方法
アクセスの手段とおすすめ
まずは以下の表をご覧ください。函館山山頂へ行く手段をまとめています。
いくつかの選択肢がありますが、函館は雪が降るので、冬の間(だいたい11月中旬から翌年の4月中旬まで)登山道が閉鎖され、バスや乗用車などでは上ることができません。
冬の間はロープウェイ一択になります。
※観光目的の場合おすすめはしませんが、冬でも徒歩で登ることはできます
また、ロープウェイは10月中旬から11月中旬(その年によって日程は異なります)にかけて整備点検が行われ、その期間はロープウェイを利用することができません。
※ロープ交換が行われた時は9月下旬から運休になったこともあるので、一応9月も気にしておいたほうが良いです
なので、ロープウェイの整備点検期間中はバスやタクシーなどで上ることになります。
このように、それぞれで注意点はありますが、それらを踏まえたうえで、基本的にはロープウェイがおすすめです。
バスに比べると値段は高くなりますが、以下のような利点があります。
・ロープウェイに乗っている間の景色も見応えがある
・冬はロープウェイ一択
ロープウェイは早いので、観光のスケジュール的にも行動しやすいという利点があります。
また、秋の整備点検期間は運休しますが、冬はロープウェイ一択になるので、年間を通して利用しやすいのもメリットです。
ただ、強風などの悪天候のときは運休になることもありますし、日没近くの時間帯は混雑するので、行列ができて待つこともありその辺は注意が必要です。
後は、スケジュールなどとの兼ね合いで、どの手段で山頂まで行くかを決めるといいでしょう。
例えば、行きはバスで行って、帰りはロープウェイで帰ってくる(またはその逆)など組み合わせるのもいいと思います。
登山バスも、函館駅前から乗って行けるのでラクですし、登山道の途中からも函館の景色が見えるところがあり、そちらもキレイですよ!
ロープウェイ
函館のロープウェイは、山の麓にあるロープウェイ山麓駅から約3分で山頂に到着します。
125人乗りのゴンドラで、15分間隔(混雑時は5~10分間隔)で運転しています。
普通運賃は以下のようになっています。
小人:往復:900円、片道:600円
※15名以上の団体料金や障害者料金、修学旅行料金もあります
山麓駅へのアクセスに関しては、以下に詳しくまとめていますのでそちらをご覧ください。
函館駅からだと、山麓駅までは徒歩で約30分ほどなので歩いて行けないこともありません。
というか、途中で観光スポットに立ち寄りながら行くと自然にロープウェイに近づいていくので、そのまま歩いて行く人も多いと思います。
個人的にもロープウェイはおすすめなんですが、注意点もあるのでまとめておきますね!
ロープウェイの注意点
秋に行われる整備点検
ロープウェイで最も注意しておきたいのは、毎年秋に行われる整備点検です。
点検期間中はロープウェイが利用できなくなるため、バスやタクシーなどを利用することになります。
この整備点検は、だいたい10月中旬~11月中旬の期間に行われるんですが、2週間くらいだったり、1ヶ月くらいだったり、その年によって違います。
2021年と2022年は、ロープの交換のため9月下旬から50日近く行われました。
この期間はロープウェイが運休になるので、別の手段を利用しましょう。
また、9、10、11月あたりに函館を訪れようと思っていて、ロープウェイを利用しようと考えている場合は、必ず函館山ロープウェイ公式HPの運休情報をチェックして下さいね!
混雑する時間帯がある
函館の夜景が一番キレイに見えるのが、日没から30分後と言われています。
日が沈んでいって、街の明かりがポツポツと見えてきて、夜景になっていくというのもとてもキレイなんですが、みんな考えることは同じ。
この日没前の時間帯になるとかなり混雑してきて、行列ができて待つこともあります。
なので、良いポジションで夜景を見たい人はなるべく早く山頂へ行っておいた方がいいです。
ちなみに、日の入りや、夜景になる時間については、先ほどの函館山ロープウェイ公式HPに、「○時○分頃」と出ているのでそちらでチェックできます。
悪天候などによる運休
これは、自然のことなのでどうしようもないんですが、強風や雷雨などの悪天候により運休することがあります。
突然の雷雨で運休する可能性もありますが、運休する場合はロープウェイ公式HPに出ますので、天気に不安がある場合は確認しておきましょう。
登山バス
登山バスは、函館駅前からいくつかのバス停を経由して、函館山山頂まで直接行けるバスです。
所要時間は片道約30分(帰りは約24分)で、大人500円、小人250円です。
※12歳(中学生)以上が大人
函館駅前4番乗り場から乗る1系統のバスが登山バスです。
以下の経路になっています。
函館駅前4番のりば→函館朝市前→函館国際ホテル→明治館前→十字街→登山口→函館山山頂
函館山山頂→登山口→十字街→明治館前→ラビスタ函館ベイ前→函館国際ホテル→東横イン函館朝市前→函館駅前4番のりば
行きと帰りでは、乗降車できるバス停が若干違いますが、基本的には函館駅前から乗っていくとラクちんです。
登山道の途中からも函館の景色が見えるところがあり、そのポイントではゆっくり走ってくれます。
料金も安いですし、バスも良いのですが、こちらも注意点があるので紹介します。
基本的に夕方からの運行
函館山登山バスは、基本的に夕方(17時台)からの運行で、午前中や昼間に乗ることはできません。
夜景に向けて運行を始めるイメージです。
ただし、法定整備点検でロープウェイが運休の期間は、もう少し早め(おそらく15時台くらい)から運行します。
また、混雑する時期などは、多少通常とは違う運行の仕方をすることもあります。
運行時間が時期によって変わることがあるので、バスの利用を考えている方は、函館バスのホームページのお知らせを見ておくと安心です。
冬は運行していない
函館山の登山道は冬の間閉鎖されるため、バスでは上れなくなります。
状況によって変わることはありますが、だいたい11月の第2月曜から閉鎖され、翌年4月の第2月曜に閉鎖が解除されます。
この時期(11月や4月)に函館山山頂まで、バスの利用を考えている方は、バスの運行予定を必ず確認しておきましょう。
登山道の閉鎖や解除に伴う登山バスの運行予定は、函館市の公式観光サイト「はこぶら」トップページに「新着情報」で公表されるので、そちらを見るのがいいです。
登山道が閉鎖中の場合はロープウェイを利用しましょう。
観光バス
函館の夜景を見る観光バスは、函館バスの「函館夜景号」があります。
これは湯川温泉街発着(いくつかのホテルを回る)で、函館駅などにも寄りながら函館山頂まで行くバスです。
基本的には3日前までの予約制で、予約がなければ運休となります。
空席がある場合に限り、WEBでは運行日当日の正午まで、電話であれば正午を過ぎても予約ができます。
また、冬は登山道が閉鎖されてバスでは上れなくなります。
そのため冬は、バスでロープウェイ山麓駅まで行って、山頂へはロープウェイを利用することになります。
観光バスの料金にロープウェイの料金が別途かかるので、料金が高くなるということは知っておきましょう。
函館バス株式会社函館営業所:0138-51-3135 (受付時間9:00~17:00)
函館夜景号の時刻などの情報は、函館バス公式HPの「お知らせ」をご覧ください
函館バスのHP
タクシー
函館駅から函館山山頂までは約25分で料金目安は3,200円~となっています。
函館市の公式観光サイト「はこぶら」にある表を見ると、函館駅から主要観光施設まで、タクシーを利用した場合にかかる時間や料金の目安が分かります。
函館山のふもと辺りから乗れば、おそらく2,000円台でしょう。
友だちと数人で利用するような場合はタクシーも良いと思います。
観光タクシーなら「夜景観賞コース」などのプランがあるので、そういうのを利用するのもおすすめです。
レンタカー
レンタカーなどで函館山山頂まで行きたい方もいると思います。
こちらも注意点があるので紹介しますね!
冬は上れない
バスで書いたのと同じになりますが、だいたい11月中旬から翌年の4月中旬まで登山道が閉鎖されるため、車では行けなくなります。
基本的には11月第2月曜から閉鎖で、翌年4月の第2月曜(午前11時~)解除ですが、状況によっては変わる場合があります。
この時期に車で上ろうと思っている人は、函館市の公式観光サイト「はこぶら」などから、登山道の閉鎖や解除時期を確認しておきましょう。
※はこぶらトップページの「新着情報」で公表されます(11月であればいつからいつまで通行止め、4月には通行止めがいつから解除されるなど)
交通規制がある
交通規制は、レンタカーやマイカーなどのバスやタクシー以外の一般車は、通行できる時間帯が限られるというものです。
マイカー規制などとも言いますが、これは混雑を緩和するためのもので、登山道が開いている期間中のほとんどで適用されます。
ほとんどと言ったのは、ごく短い期間ではありますが、閉鎖が解除(だいたい4月中旬)されてからゴールデンウィーク前あたりまでは、好きな時間に通行できます。
その年によって日付は少しずれるので、「函館山 交通規制 2024」みたいな感じでその年の西暦を入れて検索して下さい。
検索結果の1位に函館市の公式観光サイトなどの情報が表示されるはずです。
また、規制時間中は山頂の駐車場への駐停車もできません。
つまり、規制時間前に山頂に行き、規制時間中山頂に居て、規制時間が終わったら下りてくるということはできないので注意して下さいね!
徒歩
函館山の標高は334m。
徒歩で山頂に行くには、整備されたいくつかの登山道があり、だいたい1時間くらいの道のりです。
最近は分かりませんが、私が子供の頃は、中学生くらいになると遠足で函館山に登りました。
私も何度か徒歩で登ったことはありますし、そこまで大変な道のりではありません。
ただ、最初から登山することを目的で来ているのならいいんですが、例えばその場のノリでちょっと登ってみようというのはあまりおすすめしません。
登れないことはないと思いますが、それなりに時間がかかりますし疲れます。
また、函館山の歩行者用登山道は年中開放されています。
そのため冬でも徒歩で上ることはできますが、もし冬に登るのであれば靴はもちろん滑りにくい物(スパイクも付いていると安心)を用意しましょう。
函館山ロープウェイのサイトにハイキングコースマップがあるので、そちらが参考になります。
まとめ
函館山山頂へは、いろんなアクセスの仕方がありますが、基本的にはロープウェイかバスが便利です。
特に冬は登山道が閉鎖されるので、ほぼロープウェイ一択になります。(徒歩も可能ですが・・・)
最も注意したいのは、年に1回、秋頃にはロープウェイの整備点検があるので、その期間はロープウェイが運休になります。
10月中旬~11月中旬(念のため9月下旬~気にした方が良いです)に函館に来る方でロープウェイの利用を考えている方は、必ず函館山ロープウェイのホームページで整備点検期間をチェックして下さいね!
また、バスやタクシーなど車の場合は、登山道の閉鎖期間中は上れなくなるので、登山道の閉鎖時期(11月)と解除時期(4月)も確認しておきましょう!
コメント